2010年02月25日
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東電マンホールの基礎知識について

Written By: 川俣 晶連絡先

 「京王新線の建設は地下電力線と関係があるのか?」で書いた内容を「て」さんが全く誤解しているし、おそらく他にも多くの人が誤解していると思われるので、書いておきますが。

 たとえば以下のような記述があるとします。

 玉川上水新水路跡上に東電のマンホールの列がありますが、おおむねオペラシティ方面から中野通りと交差するまでです。そこから西へは続いていません。

 後から地図を見て気づいたのですが、京王線が地下に潜る部分を避けているようにも見えます。つまり、それまで甲州街道地下にあったラインが、京王新線を避けてそこから甲州街道から玉川上水新水路跡の経路に逃げているようにも見えます。

 ここで、玉川上水新水路跡の道路の建設と京王新線の計画の年代が合わない、という理由で「違う」と反論することは意味がありません。

 まず、東電のマンホールは「主要道路の設置と合わせて作られるもの」ではありません。

 地下送電線にとって都合が良いと思われる経路を通って、主要ではない道路を経由して敷設されていることも珍しくないし、道の途中から別の道に曲がっていることも珍しくありません。驚くほど細い道を通っていることもあります。

 赤堤通りのラインにしても、道路は環七まで続いているのに経路は途中で古い道に沿って曲がってしまいます。

 つまり、道路とはたまたま電力の都合で後から利用しているだけの存在であって、道路の建設と地下送電線の敷設は直接関係していません。

 ちなみに、「新しく整備された大型道路」について「どうだろう」と悩む理由は「共同溝」に送電線が入っていて東京電力のマンホールが見られない可能性が高いからで、そういう道路に沿って送電線があるとは限りませんし、仮にあってもどこまでも続いているとは限りません。途中で別の道に曲がっている可能性もあるわけです。だから、中野通りや玉川上水新水路跡の道路などの中規模道路ではマンホールがありますが、甲州街道になると共同溝に入っていて仮に東電が利用していても東電のマンホールが存在せず、良く分からない可能性が高いわけです。

以下余談 §

 この件は、おそらく一般性があると思うので書きましたが。そうではない話題まで、一般の人の目に触れる場所に書く気はありません。つまり、連絡先も書かないで一方的にメッセージを書いてくる行為は好ましくありません。

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